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Posted by 滋賀咲くブログ at

ラストソング…

2015年12月19日

アメリカでホスピス専門の音楽療法士として、多くの人の心を癒してこられた佐藤由美子さんの著書
「ラストソング~人生の最期に聴く音楽~」を読みました。



人は意識を失っても、目を開くことも話すことができなくなっても「聴覚」だけは最期まで残っています。
だからこそ、ホスピスでの音楽療法はとても重要な役割を持っているのだそうです。

10人の患者さんの様々な人生、そして、最期の時が綴られていました。
人生最後の旅である「死」を目の当たりにして、閉ざされていた想いや口にできなかった言葉が、
音楽を通じて、心開かれ、伝えられ、紡がれていく様に、心があらわれました。

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本を読み終えたとき、5年前に膵がんで他界した母のことを想いました。
モルヒネで意識が遠のく母に、歌をうたったことを。。。
母のラストソングは「モーツアルトの子守唄」
・・・それは、私が幼い頃、母がいつも歌ってくれた子守唄です。

大粒の涙をぽろぽろ流しながら、最期の最期まで歌い続けることが
私の母への精一杯の愛でした。
きっと、私はその時から、大切な人の人生の最期に、自分が何かできることがあるならば、、、
それは「歌う」ということだと、感じていたのかもしれません。


稲森和夫さんが・・・・・人間死ぬとき、地位も、名誉も、財産も持っていけない。あの世へ持っていけるのは自分の魂だけなんです。魂が生まれたときに比べ、どれくらい美しくなったかということが、最も重要と考えるようになりました・・・・・
と、おっしゃっていますが、まさにその通りだと想います。


音楽療法を学ぶようになり、死生観も変わってきたように感じます。
そして、音楽療法士として、いちばん大切なものは「音楽」ではなく
「どのような人」であるか…ということだと、しみじみ感じています。

私は愛する人の声や音楽に包まれて、生まれたときより美しい魂を手土産に
最期の旅立ちをしたい…と心から想うようになりました。

みなさんは、何に包まれて最期の時を迎えたいですか?
最期に聴きたい音楽はありますか・・・・・?

  


Posted by naos at 01:56Comments(0)

Star Vicino

2015年12月01日

師走になりました。

私が音楽療法を本格的に学びだして、約3ヶ月が経ちます。
まだ、たった3ヶ月ですが、想像していた以上に、音楽の未知なるチカラを感じる日々です。

私にとって、音楽とは・・・
どんな感情にも寄り添ってくれる、いつもそばにいてくれる存在…。
そして時には、どんな言葉よりも、慰め勇気づけてくれるもの。

音楽を聴きながら涙がこぼれる時は、きっとうまく言葉にできない想いが
溢れてくる時ではないでしょうか。

音楽は、五感のすべてで感じるものだと想います。

あの歌をきいたら、懐かしい風景や香り、ぬくもりを想い出したり・・・
逆に、雨あがりのアスファルトの匂いを嗅ぐと、ある曲を想い出したり・・・

皆さんもそんな体験、ございませんか?

ちなみに私は。。。
満開の桜を見ると、なぜか寂しい気持ちになるので、物憂げなメロディーがよぎり、
紅葉を眺めると、あたたかい手のぬくもりを感じて、愛の歌を口ずさみたくなります。



感じ方も捉え方も人それぞれだから、好む音楽も十人十色。
そんなそれぞれの色に応えてくれる音楽療法は、とても自由なんです。
自由だからこそ、ミラクルを起こすんです。

情動に直接働きかける音楽を通じて、人間の無限の可能性を信じて、
まだまだ日本では馴染みの薄い「音楽療法」について、心のままにお伝えしていければ・・・
と思っております。

このBlogが、しあわせに満ち溢れる記事でいっぱいになることが、私の目標ですface01

これからも、どうぞよろしくお願いします。
  
タグ :音楽療法


Posted by naos at 20:47Comments(4)